熊本県の鎮西高校野球部の元監督が学校法人「鎮西学園」と当時の幹部4人に合わせて2000万円の損害賠償を求める裁判が始まりました。

訴状によりますと、当時、監督だった江上寛恭(えがみ・ひろやす)さん(58)は、部員に暴力をふるったとして3年前に解任され、学園側が一部の報道機関の取材に「暴力があった」などと応じ、その内容が報道されたことで名誉を傷つけられたと訴えています。

6月4日の弁論で元監督は「まったく暴力はふるっていない。事実とは違う汚名を着せられ、野球界で生きていけない」などと意見を述べました。

一方、被告の学園側は棄却を求め、争う方針です。