「生成AIはスタッフ」

富山市の映像制作会社KOTORの代表、坂本欣弘さんは「真白の恋」など富山を舞台に数々の映画を制作。年内には新作も公開予定です。

坂本さんは映画制作の中で生成AIを進んで使っているといいます。

映画監督でKOTOR代表 坂本欣弘さん
「絶対AI使ってくれというのを言っています。絶対ですね。その中から生まれてくるクリエイティブもある」

坂本さんが「子供が遊んでいる写真」と入力し、希望のイメージも指示すると、数分後には公園で遊ぶ家族連れの画像が生成されます。

生成された画像をもとに撮影のイメージをスタッフと共有。

AIを使うことで以前よりも、素早くかつ的確にイメージを伝えられるようになったといいます。

また、首都圏に比べて予算やスタッフが少ない地方制作の映画ではAIの活用が不可欠だと話します。

映画監督でKOTOR代表 坂本欣弘さん
「1枚あたりだいたい30~40分かかるところが、指示をしたら3分~4分でできあがってくることを考えると、時間とクオリティもかなり効率化しているのでは」

坂本さんは生成AIをアイデアマンではなく、正確に作業するスタッフとして向き合うことが大切だと話します。

映画監督でKOTOR代表 坂本欣弘さん
「映画というのは生き物というか、生ものという部分も感じているので、現場にどうAIを役立てるかということを優先的に考えて制作していくのではないかと思う」

トランプ関税が奇しくも浮き彫りにした映画業界の今、地方発の映画から生成AIとの向き合い方が問われています。