26年3月のリニューアルに向け、広島競輪場の再整備を広島市などが進めています。観客席などが入るスタンド棟が完成し、メディア向け内覧会が開かれました。
広島競輪場は老朽化のため、広島市などが再整備を進めています。競輪やスポーツ・レジャーが楽しめる複合施設として、26年3月にリニューアルオープンする予定です。

海に近い宇品地区の新たなランドマークとして、帆のような形をした屋根が特徴的です。
メディア向け内覧会で施設内も公開されました。
梅川千輝記者
「2階の一般観覧席です。一面ガラス張りで、現在工事中ですが目の前に競輪のレース場が広がる予定です。距離がとても近く感じます。そして注目ポイントは足下にもあります。段差がなく車椅子や高齢の方も使いやすいフロアになっています。施設全体でこうしたユニバーサルデザインが意識されています」

2階の一般観覧席は206席あり、無料。近くにキッズルームも用意され、授乳やおむつ交換などができます。
3階は有料で、ラグジュアリーな雰囲気の部屋やデッキから、レース観戦ができます。

4階のスカイデッキは屋根付きの開放的な空間で景色やレースを楽しめるほか、災害時には避難スペースにもなります。
また1階フードコートには「ちから」が出店し、定番の肉うどんや中華そばなどを味わうことができます。
スタンド棟は10日に先行オープンする予定です。
広島市競輪事務局 松本亜紀事務局長
「競輪ファンに加えて、若い人や家族連れなどにも来ていただきやすい。幅広い人たちに楽しんでもらいたい」

施設の全体整備は26年3月に完了する予定で、広島市は新たなランドマークとして、にぎわいを作っていきたいとしています。