保護猫の「安易な引き取り」

ネコたちの保護から一夜明け、保護団体の代表が、この女性とのやりとりを振り返りました。

アニマルアシスト千手 代表「安易な引き取りですよね。『自分が引き取らなかったら道で交通事故にあうたい(あうでしょう)?』と話していた」

現場の住宅

保護猫の管理体制は自己申告制で、保護団体の代表は女性を信頼し、直接、保護の様子を見に行っていませんでした。

アニマルアシスト千手 代表「安易な受け渡し。報告・連絡がうまくいっていなかった」

熊本市動物愛護センターによりますと、一定の規模でネコなどの譲り渡しを始めるには行政に届け出る必要があり、その際、飼育状況が現地調査されます。

しかし、届け出以降は定期的な調査などがあるわけではなく、異臭や騒音など、近隣から苦情がなければ調査が入ることはありません。

また、ボランティアや個人間のやり取りでは行政機関などへの報告義務はなく、チェック機能が働かないのが実情です。

生きて保護されたネコたち

(6月10日追記)

この問題を受けて熊本市は、6月6日、ネコを預かっていた女性を刑事告発しました。

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