6月も食品の値上げが続きます。この値上げは、年間で2万品目を超える可能性が高まっています。6月からは1900品目以上が値上げされることが決まっていて、食品別では「香辛料」や「だし」などの『調味料』が962品目で最も多く、次いで、「即席めん」や「パックごはん」などの『加工食品』が755品目などとなっています。
帝国データバンクによりますと、6月に値上げされる食品は1932品目と、前の年の同じ時期と比べて約3倍となっています。
原材料の価格高騰に加え、光熱費が上がったことによる生産コストの上昇などが複合的に重なったことが値上げの要因となっているということです。
なかでも、コメの品薄の影響による価格の引き上げが相次いでいて、原料となる米の価格高騰を要因とするものは100品目を超えます。
市川麻耶 キャスター
「コメの価格高騰を受けて、パックご飯は値上がりを続けています。こちらは1000円を超えました。さらにこちらは1700円を上回っています」
パックご飯は、約半年で500円ほど値上がりしていて、ここまで大きな値上げ幅は珍しいと言います。
ハッピー・ドラッグ青森浪館店 吹越美穂 店長
「買うのが難しいかなという感じにはなっています」
Q.客にとって打撃になりそうですね?
ハッピー・ドラッグ青森浪館店 吹越美穂 店長
「打撃になっているので1個パックとかを買われる方も結構いる。その時だけ買う人もいる」
値上げの波が続くなか、まとめ買いではなく、必要な分を少しずつ買う客が多くなったということです。
客は
「ケチになった。高いのは買わない、見ない。年金暮らしの生活者には苦しい部分がある。一気に上がるでしょ。なかなかやりくりが大変です」
「2割くらいは高くなっていると思う。仕方ない…。全部が上がっているから、結局そうなる」
また、各社が2025年10月までに値上げすると公表した食品だけでも1万6000品目を超えていて、2024年の1年間の実績を約3割上回っています。
2025年の食品の値上げは、2年ぶりに年間2万品目を超える可能性が高いということです。