野外での活動を中止する独自の基準とは・・・

今年4月、奈良市の学校のグラウンドで中高生6人が雷に打たれ、今も1人の意識が戻っていません。こうした事故を防ごうと、富山小学校では独自の基準を作成。

レーダーで雷の発生状況などを確認できる「雷ナウキャスト」を職員室のモニターで表示し、その活動度が2になった場合、もしくは、雷注意報発表時に急な雨またはその兆候が見られる場合は屋外での活動を中止すると決めました。ほとんどの現場ではそれぞれの教員個人の判断で活動の不可を決めている中、基準が明確化されたことについては…

(教職員)
「みんなが共通理解して、安心して子どもを安全に守れると思います」
「基準があってこそどういう活動ができるのかを考えやすいので大事だなと思います」

(奥山進副校長)
「授業をしていて中断するというのは、担任の先生にとっては勇気がいるところではあります。迷うところではあるんですけれども、基準を明確にすることで自信を持って子どもの安全のためにやめるんだという行動がとれたらいいなと」

この基準については、気象台の予報管理官も評価しているということで、奥山さんは今後多くの学校現場と共有していければと話しています。