新型コロナの感染が再拡大し、第8波が懸念される中、警戒が必要なのがコロナとインフルエンザの同時流行です。
島根県では早ければ11月中にもインフルエンザの流行が始まり、同時流行によって1日あたり4000人の発熱患者が発生すると試算していることが分かりました。
島根県では10月下旬以降、新規感染者が再び増え始めていて、第8波到来への警戒が強まっています。
こうした中、懸念されていることが…
島根県感染症対策室 田原研司 室長
「患者の数としては、第7波を大きく凌駕するインフルとコロナの同時流行は考えられます」
コロナ第8波とインフルエンザとの同時流行です。
島根県はインフルエンザについては、11月中にも流行が始まるおそれがあると見ています。

島根県感染症対策室 田原研司 室長
「オーストラリアを例にあげれば、インフルエンザの流行は例年の流行より2か月早かったということが分かりました。日本に置き換えると例年インフルエンザの流行は1月、2月ですから、オーストラリアを参考にすると11月、12月に流行が始まるのではないかと懸念しています」
田原室長は、海外のデータからも、このまま第8波に突入した場合は、コロナとインフルエンザに同時に感染してしまうケースあり得るとしていて、その場合は、重症化リスクも高くなることが懸念されます。
そして同時流行が発生した場合の感染者数については…

島根県感染症対策室 田原研司 室長
「県で同時流行したシミュレーションですけど、1日最大4000人強の方が発熱症状を呈するであろうと。4000人の規模を県内700ちょっとの医療機関でお受けできる能力はないかもしれません」
コロナとインフルエンザが同時流行した場合、島根県の試算によると、発熱患者は1日4000人強。
第7波での1日のコロナ新規感染の最大数およそ1600人の2倍以上の数です。
島根県は発熱外来の医療機関に対して受け入れ体制などの調査を始めていて、同時流行に備えるとしています。