ロシアとウクライナは先月に続き、2回目の直接交渉を行いました。双方は新たな捕虜交換で合意しましたが、ロシア側は停戦の条件などで強硬な立場を崩していません。

トルコで行われた2回目の直接交渉は1時間あまりで終了し、ロシアの代表団を率いるメジンスキー大統領補佐官は、和平に関する考えをまとめた覚書をウクライナ側に手渡したと明らかにしました。

タス通信によると、覚書には停戦の条件として、ロシアが一方的に併合した4州からウクライナ軍が完全に撤退することや、欧米による軍事支援や情報提供の停止などを求めています。

また、和平に向けては、クリミアと4州をロシア領と認めることや、ウクライナが中立化し、NATO加盟を放棄することなどが盛り込まれた協定に署名する必要があるとしていて、ウクライナ側には受け入れ難い内容です。

一方、交渉に参加したウクライナのウメロフ国防相は、ロシア側の覚書を1週間かけて精査するとしています。また、新たな捕虜交換や遺体の返還で合意したと明かしたうえで、今月下旬に再び会合を開くことを提案したとしています。