ロシアとウクライナは先月に続き、2回目の直接交渉を行いました。双方は新たな捕虜交換で合意しましたが、ウクライナ側が求める無条件停戦にロシアは応じませんでした。

トルコのイスタンブールで行われたロシアとウクライナの2回目の直接交渉は1時間あまりで終了しました。

ロシア側の代表団を率いるメジンスキー大統領補佐官は和平に関する考えをまとめた覚書をウクライナ側に手渡したとし、この覚書について「長期的平和の実現」と「停戦の条件」の2部構成になっていると説明しました。

また、遺体を収容するため、一部前線で2~3日間の停戦を提案したとしています。

一方、交渉終了後、ウクライナのゼレンスキー大統領もロシア側と「文書の交換を行った」と述べました。交渉に参加したウメロフ国防相は、ロシア側が提示した覚書を1週間かけて精査した上で、今後の対応を検討するとしています。

また、ロシア側とすべての重傷・重病の捕虜と25歳以下の若い捕虜の交換に加え、6000人ずつの遺体の返還で合意したと明かしました。

さらに、ロシアに対し今月20日から30日までに再び会合を開くことを提案したとしています。