受刑者の約5割は再犯者 拘禁刑の導入で再犯減に期待?
高柳キャスター:
「入所受刑者数の推移」にも注目しているそうですね。

TBS報道局 社会部 重松さん:
今回の大転換の最大の目的は、再犯防止と社会復帰にあります。
【入所受刑者数の推移】※法務省 犯罪白書より
・2023年 1万4085人
1年間で入った受刑者の数は、2006年をピークに17年連続で減少し、現在はピーク時の4割程度になっています。
その一方で、▼再犯者(2回以上刑務所に入った者)の割合が55.0%(7748人)、▼高齢者の割合も14.3%(2009人)と年々、増加傾向です。
高止まりしている再犯者を減らすために、拘禁刑が導入されることになりましたが、その背景として、▼再犯者の7割が無職、▼出所しても、職にありつけない、▼職にありつけても、すぐにやめてしまって再び犯罪に走ってしまうということがあります。

取材した受刑者は、「何も身につけずに刑務所を出た結果、 社会でできることが何もなかった」と話していました。
高齢者、知的障害者、薬物依存症とそれぞれに課題が異なるのに、これまでの刑務所では同じような作業をさせていたということに課題がありました。