南海トラフ地震発災後の復興方針をまとめる「事前復興まちづくり計画」について高知市の一部の地区の復興計画案が示されました。

「事前復興まちづくり計画」とは南海トラフ地震発災後の速やかな復旧・復興にむけて被災後のまちづくりを事前に考えておく計画です。最大クラスの南海トラフ地震の被害を想定していて、これまでに高知市全体としての復興計画案を検討。3回目となった2日の委員会では地区別の復興計画案が示されました。

津波で2メートル以上浸水し、多くの被害が想定される種崎地区では、被災後の住宅の再建に向けて盛り土でのかさ上げや高台移転が案としてあげられています。移転先としては、仁井田公園周辺などが候補とされています。また、潮江地区では新田町周辺から南西に2つ目の堤防を形成する案などが盛り込まれています。

(京都大学防災研究所 牧紀男 委員長)
「被災したあとそこに住まわれる方が、できるだけ苦しみがなく早く復興できるように今から考えておくことが重要。高知県として高知市をどう復興していくのかということについて、もう少し総合的に最終的にはまとめて行く必要があると思う」

高知市は今後、地区ごとにワークショップを行って住民の意見を反映させ、2026年度末には計画を策定したい考えです。