35歳から定期検査を

大腸がんを発見するには、定期的に検査を受けることが有効です。
検査の方法として、主に内視鏡検査と便潜血検査があります。
≪内視鏡検査≫
▼検査時間 15分前後
▼検査方法
・検査の4時間前から下剤を飲み腸内を洗浄
・肛門から内視鏡を挿入し、大腸全体の粘膜を直接観察する
▼料金
自費で2~3万円程度
症状があれば保険診療で6000~7000円
※ファミリークリニックひきふねの場合
≪便潜血検査≫
血液の有無を検査
陽性の場合は大腸や肛門で出血が発生していることを示す
▼検査方法
2日に分けてスティックで適量の便を採取する
▼料金
1000~2000円程度
※ファミリークリニックひきふねの場合
大腸内のポリープは出血しやすい状態になっています。便が腸内を移動する際にこすれて血液が付着します。
検査キットのスティックで便の表面をまんべんなくこすることで、出血の有無を検査できます。
梅舟医師は、便潜血検査は費用が安く体の負担もないので、35歳以上の方は年に1回のペースで受けてほしいと言います。
ただし、便潜血検査は、大腸ポリープや早期の大腸がんの段階だと発見できない場合があります。
早期発見するためには、35歳以上は内視鏡検査を3年に1回受診するのが理想だということです。
梅舟仰胤院長:
以前はよく40歳からと言われていたんですけど、若年層の大腸がんも増えてきているので、クリニックでは35歳を過ぎたら便潜血の検査、余力があったら内視鏡検査を受けていただくことを推奨しています。
大腸カメラは、観察してもしポリープがあった場合にはその場ですぐに切除できる。すなわち検査と治療を同時に行えるのが一番のメリットです。
恵俊彰:
とったポリープは病理検査などで、良性か悪性かわかるんですか?
梅舟仰胤院長:
そうですね。「大腸がん」は、いきなりがんができるわけではなくて、まず大腸ポリープができてくるわけです。そのポリープが年単位の歳月をかけて初めて大腸がんになっていくので、予防・発見が簡単ながんなんです。定期的に検査を受けて、ポリープの段階でその都度設置をしていけば、ほぼ100%に近い形で予防ができます。
江藤愛アナウンサー:
便潜血検査はやったことがあるんですけれども、それこそ取り方次第ではうまくいかないこともあると思うので、やっぱり内視鏡検査を頭に入れておきたいなと心から思いました。
(ひるおび 2025年6月2日放送より)