「本線」と名のつく路線も対象に

JR西日本は、「一日の輸送密度が2000人未満のローカル線区間」について、2022年から3年間の収支平均を発表しました。

【画像①】は、小浜線・越美北線・大糸線・山陰本線・関西本線・紀勢本線・加古川線・播但線、【画像②】は赤穂線・芸備線・福塩線・因美線・木次線・呉線・岩徳線・山口線・小野田線・美祢線の経営状況です。

【画像①】
【画像②】

対象となったのは、1キロあたりの1日の平均乗車数「輸送密度」が2000人未満だった19路線・32区間で、対象となった路線は全て赤字となっています。

このうち、岡山県にかかる路線の営業係数(100円の収入にかかる費用)は、
・姫新線「中国勝山~新見」【画像③】が4510円
・因美線の「東津山~智頭」【画像④】が2054円
・芸備線の「備中神代~東城」が2692円
などとなっています。

【画像③】
【画像④】

芸備線【画像⑤】の一部区間については、あり方を考える新たな枠組み「再構築協議会」が設置され、実証事業などが行われています。

しかし、今回の調査では、芸備線は東城~備後落合間で「100円の収入に9945円の費用がかかる」など、厳しい状況が続いています。

【画像⑤】

JR西日本はこうしたローカル線について、
「大量輸送という観点で、鉄道の特性が十分に発揮てきていない。地域の皆様と共に将来にわたりご利用しやすい最適な地域交通体系を創り上げていく必要があると考えている」
とコメントしています。