去年9月の豪雨で甚大な被害を受けた石川県能登地方の16の河川について、石川県は能登半島地震による地形の変化などを踏まえた新たな「浸水想定区域」を公表しました。
去年9月の豪雨では、輪島市の河原田川や珠洲市の大谷川など、34の河川で護岸の損壊や氾濫が発生し、1800棟余りの住宅で浸水被害などが確認されています。

これを踏まえ県は、去年の能登半島地震で地形の変動が確認された奥能登の16の河川について、「洪水浸水想定区域」の見直しをはかり、ホームページで公表しました。
このうち、珠洲市の折戸川流域ではこれまで2ヘクタールと想定されていた浸水面積が4倍以上の11ヘクタールに、輪島市の南志見川流域では50%以上増え32ヘクタールとなっています。

また、珠洲市の大谷川流域ではこれまで浸水しないとされた地域で最大で0.5メートル~3メートル未満の浸水が想定されるということです。

各市町は、今回公表された浸水想定区域図を踏まえ、避難場所などを記したハザードマップの見直しを進めることにしています。