きっかけは貯金箱

宇宙人を作り始めたきっかけは既製品の「貯金箱」だった。
宇宙人の顔の貯金箱が気に入り、「これに体つけたら面白いかも」と思ったのだとか。ただし、詳しい記憶は「宇宙人に消されている」という。

以来、茨城県の造形屋とやり取りして100体分の顔を注文し、体をつけてきた。水漏れを防ぐ銀色の防水シートを細かく刻んで、丁寧に貼っていくと、異世界から来た宇宙人が出現する。

浦善範さん:
「たまに頭おかしいやろって言ってくる人いるんですけど、逆に僕はかわいそうだなと思って。宇宙人見て笑える人は心が豊かな人、余裕がある人。一人で出かけても何も新しい出会いは生まれないけど、ヒロシ君(宇宙人)といると、色んな出会いが生まれる。僕はヒロシ君(宇宙人)といた方が落ち着きます。ただ、『僕も宇宙人好きなんですよ』って話しかけられたら困る。特に宇宙が好きなわけでも、詳しいわけでもない」