“古古米”店頭へ 販売競争が過熱 販売時期の前倒しも

そして、31日にも店頭に並び始めるのが3年前のコメ。「古古米」です。

小泉大臣が就任後から強調しているのが…

小泉 農水大臣
(22日)「国民の皆さんが求めている『スピード感』と強度で」

(28日)「今までが一般道だとすると、『高速道路』を作った」

(30日)「『スピード重視』で大手小売りさんを対象に(随意契約を)始めた」

どこが一番に販売を行うのか…。すでに備蓄米が届いた企業では、販売時期をめぐり、競争が激化しています。

アイリスオーヤマ担当者
一番最初に店頭に並べたい販売したい」

そう意気込んでいたのは、生活用品大手のアイリスオーヤマです。6月2日に店頭での販売を目指していましたが、急きょ2日前倒し、5月31日の販売を発表。整理券を配布し、千葉県と宮城県であわせて160袋を販売する予定だということです。

イトーヨーカドーも同じく31日に都内1店舗で販売を決めました。さらに、この販売競争に参入したのがスーパー最大手のイオン6月1日から都内店舗での販売を発表しました。

さらに急ピッチで精米・袋詰め作業を行っていたのは総合ディスカウントストア、ドン・キホーテの運営会社です。

ドン・キホーテ運営会社 PPIH担当者
「クイックに店頭に並べられるように全力を注ぐ」

6月1日、アプリ会員を対象に都内店舗での販売を目指し、出荷準備が進められています。

各社の前倒し販売に、この人は…

小泉農水大臣
「これはさすがに私も予想をしていなかった。民間企業の努力のおかげで5月31日、6月じゃなくて5月に実現ということで、本当にすべての関係者の皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです」

まもなく始まる店頭販売。備蓄米をビジネスチャンスと捉える動きが広がっています。