松本市の職員が担当する地区の町会費などおよそ218万円を着服していたことがわかりました。

着服をしていたのは、松本市の職員で、島立(しまだち)地区の「地域づくりセンター」で今年3月までセンター長を務めていた61歳の男性です。市によりますと、元センター長は昨年度までの2年間にわたり、会計事務を委託されていた島立地区の町会連合会と社会福祉協議会の経費あわせて217万6800円を着服していました。

虚偽の決算書を作成するなどして隠ぺいしていたということです。

元センター長は3月いっぱいで定年退職していて、後任のセンター長が気付き発覚しました。

市の調査に対して当初は着服を否定していましたが、その後、生活費や借金の返済に充てたと事実を認め、すでに全額を返金したということです。市は条例に基づき、定年退職にあたって元センター長に支払われた退職金の一部もしくは全額の返還を求める方針で、刑事告訴も含めて処分を検討するとしています。

元センター長は今年度から、市の会計年度任用職員として市内の図書館施設の館長を務めていますが、問題の発覚を受けて現在は自宅待機となっています。