対象となる時間帯を拡大するなどして7月頃からの実施が予定されていた高速道路の深夜割引の見直しが、再び延期されることになりました。
実施の時期は未定としています。

ネクスコ東日本と中日本、それに西日本が、28日に明らかにしたもので、4月6日に長野県内を含むネクスコ中日本管内で起きた、大規模なETCのシステム障害の原因解明などのために新しいシステムの整備を中断していることなどから、7月の実施が困難になったとしています。

深夜割引の見直しは、当初2024年度末ごろからの実施を予定していましたが、2024年の12月に、システムの整備が当初の見込みより遅れているためとして、2025年7月ごろの開始に延期されていて、今回で2度目の延期になります。

ネクスコ各社が進めている深夜割引の見直しの大きなポイントは、割引が適用される時間帯の拡大です。

現在の「午前0時から午前4時まで」を「午後10時から午前5時まで」に拡大します。

一方で、これまでは「午前0時から午前4時まで」に少しでも走行すれば、すべての走行分が3割引となっていますが、見直し後は、「午後10時から午前5時まで」に走った分だけが原則3割引きになります。

このほか、現在は、出口の料金所を通過する際に、割引後の料金が請求されていますが、見直し後は、割引前の通常料金が一旦請求され、後日、通常料金と割引料金の差額が、ETCマイレージサービスまたはETCコーポレートカードへ返還されることになります。

ネクスコ各社では、システム整備に向けた工程を精査する必要があるとして、運用開始の時期の見通しは改めて発表するとしています。