おいしくしく食べるコツは「とぎ方」や「炊き方」に!

 古いコメをおいしくしく食べるコツを、認定5つ星お米マイスターの上田那未さんに聞きました。まず、古いコメの「とぎ方」です。上田さんによりますと、古いコメ特有のニオイを消すため、手のひらを使い、コメ同士をもみ合うようにとぐのがよいということです。コメが割れやすいため、力まかせにざるに当てるなどしてとがないようにしましょう。水が透明になるまでとがなくてよく、多少の濁りは問題ないようです。

 次に、古いコメの「炊き方」です。上田さんによりますと、水は1割程度多めにし、サラダ油を小さじ半分、酒を大さじ1~2杯入れ、さらに備長炭も入れるのがよいということです。サラダ油はツヤ出しに、酒と備長炭はニオイ消しにつながるとしています。

 さらに、古いコメの「保存」に関して、上田さんは、冷蔵庫の野菜室がベストだと指摘。密閉できる容器に入れ、買ったらすぐに炊いて食べるのがよいそうです。余ったご飯は冷凍保存することをすすめています。
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 また、寿司職人を育てる飲食人大学の小林真也大阪校舎長にも、古いコメをおいしく炊く方法を聞きました。小林さんによりますと、水を多めにし、みりんを大さじ1杯、ハチミツを小さじ1杯入れて炊くのがよく、昆布を入れてもよいということです。

 そして、古いコメと相性がいい料理として小林さんは、『五目ごはん』『チャーハン』『カレーライス』をあげています。古米は味を吸う力が強いようで、カレーライスの際はご飯をバターライスにすると非常に相性がいいということです。