高騰するコメの価格について高知県の濵田知事は「県民の生活に大きな影響を及ぼしている」と述べ、「食糧安全保障との関係から国レベルで取り組むべき課題」との見解を示しました。

濵田知事は29日の会見でコメの価格高騰について、全国と同様に高知県内のコメの店頭販売価格が2024年と比べ2倍以上となっていることから「県民の生活に大きな影響を及ぼしている」と述べました。県内のコメの流通状況について県が行った集荷業者などへの聞き取りでは「去年の県産米の集荷量が前年度よりも減少し、県外産を高値で仕入れて補充している」ことが会見で報告されました。また政府の備蓄米については随意契約が始まっていますが、濵田知事は「生産者にも納得できるようなコメの価格水準で安定していくことが望ましい」との見解を示しました。

(高知県 濵田省司 知事)
「コメの需給、価格の安定にかかる問題は、食料安全保障との関係を考えて、国レベルで取り組むべき課題であると考えている」

この上で濵田知事は「生産者の集約化や大規模化、経営改革などといった局面では県として支援を検討する」と説明しました。