5月、宮崎県小林市の90代の男性のもとに警察官を名乗る男から「あなたの携帯電話が詐欺で使われている」などと電話があり、現金1000万円余をだまし取られました。

警察によりますと、5月中旬、小林市に住む90代男性の自宅の固定電話に、警察官を名乗る人物から「あなたの携帯電話が詐欺で使われている。捜査に協力してほしい」と電話がありました。

男性は、銀行の口座番号や暗証番号などを伝えたあと、警察官を名乗る人物の指示に従い、自宅の郵便ポストにキャッシュカード2枚を入れたということです。

男性が数時間後にポストを確認したところ、カードはすでになくなっていて、その後、警察官を名乗る男と連絡が取れなくなったことから、男性は不審に思い、警察に相談。

男性の口座からは、東京のATMから24回にわたり、あわせておよそ1080万円が引き出されていたということです。

県内では、4月末までに特殊詐欺の被害が43件確認されていて、被害総額は1億9800万円余に上っています。

警察は電話でお金の話がでた場合は、詐欺の可能性を疑い、相談してほしいと呼びかけています。

【参考】
この手口は預貯金詐欺の一種で、警察だけではなく、親族や銀行協会職員などを装いキャッシュカードやクレジットカードをだまし取るものがある。