コメ不足と価格の高騰が経営を圧迫しているとして、酒造組合が県に支援を要請しました。


県酒造組合 宮坂直孝会長:「今般のコメ不足は大変なことになりそう」

阿部知事に要望書を手渡したのは県内80の酒蔵でつくる県酒造組合の代表。

組合によりますと、今年秋に収穫される酒造り用のコメは、一般的な加工用米が一俵あたり2万円、県産の美山錦が2万8000円といずれも去年の1.5倍を超える値上がりが見込まれるということです。

県酒造組合 宮坂直孝会長:「製造原価の50パーセントを占める原料米の異常な高騰は、コロナ禍のダメージから脱していない酒蔵の経営を直撃し、近い将来大量の休業・廃業・倒産が発生しかねない」


組合は原料米の購入資金の支援などを求め、知事は「具体的な対策を打ち出せるようにしていきたい」と応じました。


価格の高騰だけでなくこの秋に必要な量のコメを確保できるかすら見通しが立っていないといいます。

県酒造組合 宮坂直孝会長:「私は酒屋になって40数年経ちますが、初めて。こんな経験はない」