一日の訓練でおよそ380発の実弾が使用されました。宮城県の色麻、大和、大衡の3町村にまたがる陸上自衛隊王城寺原演習場で29日、射撃訓練が公開されました。隊員らがりゅう弾砲で目的地に実弾を射撃する手順を確認しました。

王城寺原演習場で公開されたのは、155ミリりゅう弾砲20門を使った実弾射撃訓練です。

演習場では27日から岩手駐屯地と郡山駐屯地の東北方面特科連隊の隊員およそ400人が訓練を行っています。

訓練で使用されている155ミリりゅう弾砲は最大射程がおよそ30キロあり、今回の訓練では9キロ先の着弾地を目標に定めて射撃が行われました。

岩手駐屯地 皆川蒼陸士長:
「危険な訓練だからこそ、しっかり一人ひとり安全の意識を持って対応していきたい」

東北方面特科連隊 矢山善隆連隊長:
「与えられた任務がしっかり達成できる練度を持たないといけない。火砲を使った訓練は非常に重要となるので、達成できるようにしっかりやっていきたい」

王城寺原演習場での155ミリりゅう弾砲を使った射撃訓練は今年に入って3回目です。今回の訓練は29日で終了しました。隊員らは目標地点に射撃するまでの手順を確認していました。