選手17人の退団発表「このメンバーで最後の試合。だからこそ絶対に勝ちたい」

昨シーズンの入替戦に敗れてディヴィジョン2での捲土重来を期した今シーズン。
ところが、最初の3戦で1勝もできないよもやのスタート。それでも、負ければディヴィジョン1への復帰が閉ざされる苦しい状況から、ライバルを圧倒して7連勝でレギュラーシーズンをフィニッシュ、三重ホンダヒートとの入替戦出場に漕ぎつけた。
そのライナーズが、レギュラーシーズンが終了した5月12日。復調の原動力となった百戦錬磨の元オーストラリア代表コンビ、SHウィル・ゲニア選手、SOクエイド・クーパー選手、このレジェンド2人を含む大量17人の選手の今シーズン限りでの退団を発表した。それでも、選手たちに悲壮感やネガティブな雰囲気はない。
そんな選手たちの気持ちを、この日、久しぶりにスタメン出場して技ありのトライを奪ったWTB木村選手が代弁する。
「みんなこのチームが大好き。次の試合は、このメンバーでできる最後の試合。だからこそ絶対に勝ちたいと思っている」
2019年のトップチャレンジリーグで戦っていた時代からチームに加入して、長年チームを支えてきた、ゲニア選手、クーパー選手の2人が常に口にしていたのは「チームを信じること、チームメイトを信じること」。第1戦のビハインドは4点。5点差以上の勝利を掴めば、待望のディヴィジョン1復帰が決定する。
長い年月をかけて、2人がチームに文化として植え付けてきたチームメイトを信じる気持ち、ライナーズの魂が結実するのか。
決戦は5月30日(金)、午後7時から敵地・三重交通Gスポーツの杜鈴鹿サッカー・ラグビー場で行われる。