農林水産省の「つなぐ棚田遺産」に選ばれている宮城県丸森町の棚田で29日、台湾と地元の小学生が一緒に田植えを体験しました。

丸森町大張の「沢尻の棚田」で田植えを体験したのは、丸森小学校の5年生57人と、台湾・新北市にある竹囲国民小学校の3年生から5年生6人です。

棚田を管理する農家の大槻光一さんの指導のもと、15センチほどに育ったひとめぼれの苗を植えていきました。

丸森小の5年生:
「普通の田植えとは違くて、斜めだったりとかで、いい経験になった」

丸森小の5年生:
「(植える苗は)3本だよとか、いろいろなことを喋った」

竹囲国民小の5年生:
「(棚田の田植えは)ベリーハッピー、エキサイティング」

沢尻の棚田は、2022年に農林水産省の「つなぐ棚田遺産」に選ばれています。丸森小は去年11月、竹囲国民小と姉妹校の提携を結んでいて、国際交流の一環として台湾から児童や学校関係者が町を訪れ交流を深めています。

農家 大槻光一さん:
「子どもたちに(田植えの)大切さも分かってもらったし、コメの大事なことも分かってもらえたのかなと。地味ですけども、こういう所でも作っているということを分かってもらえれば」

丸森小の児童は10月上旬には稲刈りをして、収穫した棚田米は竹囲国民小に贈るということです。