全国で自転車の交通事故が後を絶たず、警察庁は来年4月から自転車の悪質な違反に対して青切符を適用し、取り締まりを強化します。運転中についやってしまうあの行為も違反の対象となります。

車のドライブレコーダーが捉えた映像、停車中の車に近づく自転車が勢いよく衝突します。衝突直前、自転車ドライバーはなにやら下を見ているようです。そして、手元を見てみると両手にはスマホが…。

こうした運転中の「ながらスマホ」を始めとした自転車の危険運転が絶たず、今、問題となっています。

富山県の街中でも――

記者
「あちらの男性、スマートフォンを見ながら運転しています」
「自転車が並んで走っています。危ないです」

富山県警によりますと、県内では去年1年間に209件の自転車事故が発生、死者はいないものの負傷者は207人にのぼり、そのうち約7割が「一時不停止」や「進路妨害」などの自転車側の違反が原因となっています。

増える自転車ドライバーの違反。

警察庁はこれまで事故に直結するような危険運転について「赤切符」を交付してきましたが、より実効性のある取り締まりを行うため、来年4月から自転車にも自動車などと同様の「交通反則通告制度」、いわゆる「青切符」を導入することを決めました。