「同じ悩みを抱えるみんなで解決」もう1つの窓口

もう一つは、「自助会」です。同じ悩みを抱える人が集まり共有しあうことで「1人で抱え込まずにみんなで解決していこう」という場所です。
夫がアルコール依存症で精神科に入院したことをきっかけに自助会に入会したという女性は「全然お酒をやめられなかったのが、自助会に入ってからやめ続けてくれている。ここに来たら、みんなが同じことを深く話さなくても気持ちを分かってくださる」と話していました。
自助会を主催し、自身もアルコール依存症に苦しんだ経験があるという「広島断酒ふたば会」の桃谷竹信 代表は、自助会を「悩みを抱えている人の居場所にしたい」と考えています。
「アルコール依存症の人は孤独感や孤立感、それに居場所がないと考えている。患者の立場になって寄り添い、温もりや情を感じてもらい、居場所を感じてほしい」と話していました。
【広島断酒ふたば会】
□1966年設立
□広島市とその近郊で定期的に自助会を開催
□アルコール依存症患者向けの集まりだけでなく、家族を対象にした集まりも
□自助会スケジュールなど詳細はホームページから