MRT垣内沙耶記者「本来はこちらが正しい登山道なんですが、別にも道があるように見えるので赤い目印を見逃してしまうと、登山道から離れてしまうおそれがあります」

登山道を示す赤い目印が付いているものの、見落として別の方向へ入ってしまうと、たちまち迷ってしまうといいます。登山のリスクに詳しい専門家は…

静岡大学教育学部・村越真教授「行動不能になる状況は1人だろうが複数でいようが、同じように起こりえる。ただ、当然複数だと例えば道がわかりにくいときに相談する、安全側に振った判断ができるようになる可能性がある。1人だとトラブルに巻き込まれそうな状況で復帰する機会が失われることはあると思いますね」

◆1人登山の死亡や行方不明リスクは2倍

池尻キャスター:
ほんのちょっとした判断が、命が助かるか助からないかの分かれ目になってしまうことを考えると、改めて登山の恐ろしい一面を感じますね。

宮脇キャスター:
警察庁が発表したデータです。去年1年間で登山中に遭難した人のうち、死亡や行方不明といった命に関わる結果になってしまった割合は、単独で登山した場合で13・6%と複数で登った場合と比べて倍以上になっています。

池尻キャスター:
まわりに人がいなかったら、誰も助けてくれない、通報してくれない可能性もありますよね。

宮脇キャスター:
そうしたリスクを踏まえて、山に登る人たちがどんな備えをしているのか取材しました。