救助隊「よく頑張りましたね」「大丈夫?」「大丈夫」「じゃあ頑張りましょうかね」
◆“登山道”見落とすとたちまち迷ってしまう事例も

一方、宮崎県にある尾鈴山でも先月16日、1人で登った70代の男性が道に迷いました。男性は自分の携帯電話で遭難したと通報しましたが、発見されるまでに2日間かかり、低体温症で亡くなりました。男性の捜索にあたった消防の担当者はこのように話します。

宮崎県防災救急航空隊・加世田淳隊長「GPSの座標をもとに捜索を実施した。その座標のポイントが3回か4回受信があって、そのたびに20メートル程度ずつ場所が離れていく。発見された位置が急傾斜の崖の下の位置にいらっしゃって上空からはすぐに発見できないような位置にいたので時間がかかった」
男性は通報した後も、移動を続けていたのです。さらに、当時の服装も発見には不利でした。
加世田隊長「遭難した男性は上着が黒い上着でした。なかなか確認しづらい。宮崎の山は常緑樹の照葉樹林の山が多いので冬でも葉っぱがついている木が多くて上空からも登山道を確認するのが厳しい」
なぜ男性は迷ってしまったのか。現場の山を案内してもらいました。