熊本大学では二酸化炭素の排出量が少ない電気自動車EVバスの研究を進めていて、2022年3月からは、EVスクールバスが球磨村(くまむら)の球磨中学校からおよそ12キロ離れた神瀬(こうのせ)地区を1日3往復する実証実験が続いています。


これは中山間地でのカーボンニュートラルやエネルギーの地産地消、非常時の電源確保など地域での最適な運用方法を検証していくものです。


実験開始から8か月課題が見えてきました。運行本数が少ないことから、EVスクールバスだけでは使いきれないバッテリー残量の問題です。


熊本大学は、電気を無駄なく消費するため、余った電気を学校などの施設に供給する取り組みを12月から始めることにしています。


熊本大学 松田 俊郎 シニア准教授
「社会実験はかなり時間がかかりますので、来年度いっぱいをかけてやっていく、その間も情報発信を続けていこうかなと思っています」