最近、足に違和感を感じたことはありませんか?
「50代前半で通勤途中につまずいた。何の変哲もない1cmくらいの段差で、すごくびっくりしてショックだった」(60代)
「歩いててすぐに足がつったり、疲れがすごい」(50代)
「足が遅くなってる。電車に乗り遅れちゃう」(60代)
実はそれ、「足の老化」のサインかもしれません。
日本初の足の総合病院「下北沢病院」理事長の久道勝也医師に老化を防ぐ方法を聞きます。
“足の寿命”は約50年

久道勝也医師:
足や歩行の能力は寿命や健康寿命とダイレクトに関係があるというデータはたくさん出ているんですが、日本には足の専門医療がないんですよね。でも欧米にはごく当たり前にあるので、それを日本に持ってきました。
足のあらゆるトラブル、皮膚、爪、血流、筋肉、神経障害、全部を見て評価しようというのが足の「見える化検診」というものです。
皆、内臓的なトラブルに関してはすごくケアされているんですけど、足に関してはけっこう無視されてるんですよね。大体みんなトラブルが見つかります。
久道医師によると、対策をせずに足の健康状態を維持できるのは約50年。
意識して健康を保つことが大事です。

久道勝也医師:
足は全体重を支えて、5000回、1万回と地面に叩きつけられる。さらに心臓から一番遠い。だから循環器的にも負荷がかかるんですよね。体の中で一番最初に老化やトラブルのシグナルが出るところなんですよ。
例えば糖尿病でなぜ足の切断になるかというと、体の中で一番弱い場所だからなんです。

≪65歳以上の要介護者における介護が必要になった主な原因≫
転倒・骨折・関節疾患・・・22.7%
認知症・・・18.7%
脳血管疾患・・・15.1%
衰弱・・・13.8%
心疾患・・・4.7%
街で聞いてみるとー
「祖母が足を骨折して、それでちょっと認知症が進んじゃったりした経験もあるので、気をつけるに越したことはないかなと思います。」(30代)
「歩けなくなるのは困っちゃうので、今のうちから防げることをやって、そうならないようにするのが大切なのかな」(40代)