「来年度はどうなるかわからない」 ニワトリのエサとなる飼料米にも影響が

飼料米が必要だと「すなだ」を訪ねたのは、JA全農ひろしま鶏卵課の職員でした。
鶏卵課 山下小百合調査役
「飼料米が来年はなかなか難しいという話が出てきた。『こめたまご』は今まで力を入れてやって来た商品なので、可能な限りこの商品を提供し続けたい」
「こめたまご」は、ニワトリのエサの中に、県内産の飼料米を1割ほど入れたものです。JA全農ひろしまではコメを食べたニワトリの鶏ふんでコメを育てることで環境にやさしく肥料代の節約になるとPR。今や、販売量の1割を占める主力商品です。
もともと飼料用米は、主食用米からの転作を進めるため、国が補助金をつけて作付けを奨励してきました。単価は安いものの、補助金によって主食用米と同じ程度の手取りになったそうです。しかし、すっかり安いコメになったいま“お願い行脚”への反応の多くはきびしかったようです。
鶏卵課 山下小百合調査役
「7年産については、確実に半分以下にはなると巡回する中で感じている。6年産の飼料用米はすでに確保できているので今年度は問題なく供給できるかと。来年度はどうなるかわからない」