コメの価格高騰で「主食用米」の生産が増える一方で、思わぬ余波を受けているのが「飼料用米」や「米粉用米」。生産が大幅に減る見通しです。商品存続の岐路に立つ現場を取材しました。
世羅町の農業法人「すなだ」です。この日植えたのは、ニワトリのエサなどに使う「飼料用米」の苗です。これまでもほぼ毎年作ってきたものですが、主食用米の価格が高騰したことし、作ったのは特別な“わけ”がありました。
すなだ 木原民雄代表
「昨年の秋に、飼料米を必要としている方がお願いに来られた。飼料米の絶対数が足らないから、ぜひ作ってほしいと。『こめたまご』っていうらしいですけどこれを絶やしちゃいけないと、いうようなことを言われた」
「すなだ」の田んぼの面積は19ヘクタール。そのうちおよそ1ヘクタールで飼料用米を作ることになりました。
すなだ 木原民雄代表
「儲けだけが大切なのではなくて、人が食べてもらうものを作る。そういうところに意義がある」