宮城県の上下水道と工業用水の事業を民間が運営する「みやぎ型管理運営方式」の導入から4年目を迎えています。27日は、県議会議員が、白石市の浄水場を視察し、これまでの事業の効果を確認しました。

宮城県白石市の南部山浄水場には、27日に県議会建設企業委員会のメンバーや県の担当者ら、約30人が訪れ、浄水場の運営状況などを視察しました。

「みやぎ型管理運営方式」は、上下水道や工業用水の事業について、所有権を県に残したまま、民間業者が20年間運営するもので、2022年4月に始まりました。

27日は、運営する事業者側が「大崎」や「仙南・仙塩」地域の水道料金の引き下げを実現したことや、地元の人材を雇用していることなど導入の効果を説明しました。

県議会建設企業委員会 渡邉拓委員長:
「最も重要な水道インフラ、これを中長期にしっかり維持してくための保守人員をいかに確保していくか、安心安全の水の供給をいかに確保していただけるのか、そういう所にもっと我々は力点を置いてチェックしていかなければ」

みやぎ型管理運営方式では、20年間で約337億円のコスト削減につながると試算されていて、県によりますと、導入開始から2年で、さらに4億円の削減が見込まれています。

県や県議会は引き続き、事業の安全性や透明性などについて監視を続けることにしています。