青森県外ヶ浜町の山で行方不明となっていた77歳の男性を、捜索隊が27日朝に発見し、その後、死亡が確認されました。山での遭難事故で死者が出るのは、2025年初めてのケースです。
27日午前7時半頃、警察や消防団など56人態勢で行方不明となっている今別町の菊地順吉さん(77)の捜索を再開しました。
捜索拠点は、5月24日に菊地さんの車が見つかった外ヶ浜町石崎地区の平舘漁港から、西に約1.5km離れた場所です。その約40分後、捜索隊が意識がない状態の菊地さんを発見しました。
捜索隊の無線の音
「意識なし。着衣に目立った乱れはないが、唇下部に裂傷あり。転倒したものと見られる」
今別消防団 戸嶋志郎 団長
「呼吸をしていない状態だということです」
警察によりますと、菊地さんは捜索拠点から西に600mほど離れた沢沿いで、あおむけに倒れていたということです。
菊地さんの親族
「沢の深い所で見つかったという一報をもらった。何とか見つかってくれてありがたい」
菊地さんは、ヘリコプターで運ばれた先の青森市内で死亡が確認されました。
菊地さんの車の中には、山で採ったと見られる「タケノコ」があったことなどから、警察は山菜採りでの遭難事故と見て捜索をしていました。
山での遭難事故で死者が出るのは2025年は初めてです。