町のコメ店からは「農水省主催の“コメ屋いじめ”」との声も…

こうした中、東京・足立区の山菊米穀店には、午後、トラックで15袋のコメが届きましたが…

山菊米穀店 雨間瑞秀さん
「備蓄米はうちみたいな店には来ませんよ。おそらく都内のおコメ屋さんで1万トンも扱っている小売店は無い。1万トンって、もはや“小売店”ではなくないですか?」

こちらのコメ店の取扱量は年間約100トン。今回の随意契約の対象にはなりません。格安の備蓄米が入らず、高値で仕入れたコメを売るしかない状況について…

山菊米穀店 雨間瑞秀さん
「私たちの販売の伸びは緩やかになるんじゃないか。農水省主催の“コメ屋いじめ”」

一方、コメのプロとして、今回放出される2022年や2021年産の備蓄米はうまく精米しないと、味が落ちる可能性があると指摘します。

通常は玄米から1割ほどぬかを削って、精米するといいますが…

山菊米穀店 雨間瑞秀さん
「玄米の段階でかなり油分を含んでいて、油分が酸化しやすい。通常の90%に仕上げる精米だと、(備蓄米は)古いコメなので、若干臭いが残ったり、劣化は確実にある。それを防ぐためには85%ぐらいまで精米しないと臭いがとれないと思う」