青森県内では2025年、クマの出没が相次いでいます。前年度の2倍のペースで目撃情報が寄せられている青森市では対策会議が開かれ、被害防止に向けて情報を共有しました。
県内のクマの出没件数は2025年、5月20日時点で110件で、2024年と同じ時期と比べても28件多くなっています。
こうしたなか開かれた被害防止の会議では、県や市、猟友会の担当者が出席して情報を共有。青森市では、4月に6件の目撃情報が寄せられていて、この出没件数は前年度の2倍ぺースとなっています。
また、八甲田山系で2024年6月に起きた死亡事故を受けて、市はクマ出没時に迅速な対応をとるため、「対応マニュアル」を改訂して関係機関との連携を強化しています。
青森市環境保全課 山口智紀 課長
「八甲田地区でも(クマの)目撃数が多くなっている。これまでの人身被害も山菜採りが多いということを踏まえて、八甲田地区に山菜採りに行く人については、十分警戒していただきたい」
市は今後、出没注意の看板を八甲田地区に設置するなど、被害防止に向けた取組を進めていくとしています。