「DEI」とは、D・ダイバーシティ=多様性、E・エクイティ=公平性、I・インクルージョン=包括性を意味する頭文字をとったものです。
「DEI」は個性を認め、尊重し、公平な扱いを促す言葉で、最近、企業経営において注目されている言葉です。

宮崎市では、産学官が連携した「DEI」の研修会が開かれ、宮崎大学地域資源創成学部の学生らが多様性などについて学びました。
宮崎市のひなたキャンパスで開かれた「DEI研修会」。
授業の一環として行われた26日の研修会には、宮崎大学地域資源創成学部の3年生およそ30人や、宮崎アカデミーロータリークラブのメンバーなどが参加しました。
26日は講師を務めた多様性トレーナーの高崎 恵 さんが、「違いを恐れている人が多い」としたうえで、話し合いの場などで自分の主張だけを伝えるのではなく、「Iメッセージ」と呼ばれる自分を主語にして、その背景を伝えるコミュニケーションが大切と説明。
「違いはネガティブではなく、違っているからこそ対話が必要」と話しました。
また、グループワークを通して、「一人一人に属性に関わらない個性があり、違いを尊重し新たな価値観を作り上げてほしい」と呼びかけました。
(学生)
「国籍とか性の違いにとらわれすぎて、みんな同じ人間ということを忘れていたのかと考えさせられた」
「この授業を受けて、改めて、I(自分を主語にした)メッセージというものを意識して生活していきたいと思う」
宮崎アカデミーロータリークラブは、宮崎大学運営のロータリークラブで、今後もこうした産学官連携の取り組みを、続けていきたいとしています。
【参考】「Iメッセージ」とは
「私は~と思う、だからあなたに〇〇してほしい」のような話し方は、「私」を軸にした意思表示。
このため、強制感を減らしつつも、相手に要望を伝えることが可能です。
はっきり気持ちを伝えることに苦手意識がある人や、きつい言葉遣いをしてしまいがちな人にオススメのコミュニケーション方法といえるでしょう。

一方、「ユーメッセージ」とは「あなたは○○をしてください」という表現で、やるべきことが簡潔に伝わります。
しかし、受け手側が「~をしなさい」「~をするべきだ」といった非難や一方的な命令として捉えるケースがあり、人間関係が悪くなるおそれもあります。