アジア大会のボランティア応募をめぐり、名古屋市議会の副議長が、他人の個人情報を勝手に使い登録していた問題。その背景には、「数」のプレッシャーがありました。
名前、住所、電話番号…。
大切な個人情報を無断で使っていたのは、市議会の副議長でした。
きのう、名古屋市役所で開かれた緊急記者会見。
「大変申し訳ございませんでした」

名古屋市議会の副議長、上園晋介市議。その口から語られたのは、議員としてあるまじき“言語道断”の行為でした。
(上園市議)「自分で勝手に記載をしました。最低限の目標はクリアしないといけないとの感覚が自分の中にあったのでは」

上園氏は、過去3年ほどの間に名刺を交換した26人分の個人情報を無断で使用し、アジア大会のボランティアに登録していたことを認め謝罪しました。
大会の運営事務局に、「身に覚えのない登録完了メールが届いた」という問い合わせが相次ぎ、問題が発覚しました。
(上園市議)「問い合わせが来ていると知り、内心ビクビクし始めたのが本当に情けない心情でした」