再稼働への準備が進む東京電力柏崎刈羽原発6号機の現状を26日、外部の有識者が視察し、「ほとんど再稼働できる状態」だと評価しました。
柏崎刈羽原発の6号機を訪れたデール・クライン氏。東電が国内外の有識者を招いて設置した諮問機関の委員長を務めています。

【東電の担当者】
「この設備が水素爆発を防止する。万が一、このフロアに水素が充満しても、水素爆発が起きないことが担保される」

6号機について東電は5月22日、新しい規制基準に基づいて行う安全対策工事を「一通り終えた」と発表しました。燃料の装填は6月10日から始める予定で、不具合なく進めば、8月にも7号機と同じように再稼働へ向けた技術的な準備が整う見通しです。

【原子力改革監視委員会 デール・クライン委員長】
「(プラントは)14年近く停止状態にあったとはとても思えないような整頓された状態だった。福島第一原発事故前の柏崎刈羽原発と、今日の柏崎刈羽原発を比べると、6・7号機どちらも、より安全になっている」

クライン氏は東電に対し「慢心せず、運転員を訓練し続けることが求められる」と指摘しました。