宮城県白石市内の小学生が26日、歌舞伎の演目「奥州白石仇討噺(おうしゅうしろいしあだうちばなし)」の舞台になった田んぼで、田植えをしました。

田植えが行われたのは白石市大鷹沢三沢にある八枚田と呼ばれる田んぼです。26日は、大鷹沢小学校の3年生と4年生あわせて11人がもち米の「みやこがね」の苗を手作業で植えていきました。

この八枚田では、江戸時代に姉妹と父親が農作業をしていたところ、通りかかった侍に泥がはね、怒った侍に父親が切られたという言い伝えがあり、その後姉妹は鎖鎌や薙刀を使いあだ討ちを果たしたとされています。26日は5年生と6年生が、田んぼのそばで、あだ討ちにちなんだ「団七踊り」を披露しました。

4年生の児童:
「前よりもちゃんとできて、地域の伝統を学べてうれしかった」
3年生の児童:
「水遊びみたいに泥団子とか作って気持ちよかった」
4年生の児童:
「昔はこうやっておコメを作るんだなと思った。いいおコメになるとうれしい」

八枚田での田植えは子どもたちに地域の歴史や文化を学んでもらおうと20年ほど前から行われていて、児童らは10月に稲刈りをして紅白餅などにして味わう予定です。