コメ価格の高騰が続いている影響で各自治体が受け付けているふるさと納税の返礼品にも変化が出ています。コメどころ宮城県大崎市では、コメの返礼品を目当てにしたふるさと納税の応募が急激に増えています。

大崎市政策課 佐野倫明主査:
「こちらはいま大崎市が返礼品を出品しているポータルサイトのページになる」

大崎市では、肉類や野菜などおよそ300品目をふるさと納税の返礼品としています。中でもいま人気が集中しているのがコメです。県内産の「ひとめぼれ」5キロが寄付金1万5000円からとなっています。大崎市によりますと、4月の応募件数は904件と去年の同じ時期と比べ562件も多くなりました。また、寄付金額もおよそ1700万円と3倍にまで増えたということです。

大崎市政策課 佐野倫明主査:
「うれしい気持ちはあるものの、コメについては他の返礼品と異なって急激な需要に対応できない生産品になるので対応に苦慮している」

大崎市は市内の業者10社と取り引きしていて「今のところ注文に応じきれない状況ではない」としています。そのうえで、今年度産の新米が流通するまで業者とともに在庫を確保し、この状況を乗り切りたいとしています。

大崎市では去年秋口からコメの応募が増えたそうです。一方、気仙沼市のふるさと納税のサイトでは、多くのコメが「品切れ」や「在庫なし」などとなっていて需要が高い状況が続いています。