地下鉄車内で乗客女性の体を触る痴漢行為をしていた男を取り押さえるなどして逮捕に貢献したとして、札幌市の男性が警察から感謝状を贈呈されました。
感謝状が贈られたのは、札幌市の会社員、森太吾さん44歳です。
警察によりますと、森さんは、5月13日午前8時過ぎ、地下鉄東豊線の車内で、目の前に立っていた76歳の男が、30代女性の下半身を触っているのを目撃。男の右腕をつかみ上げるなどして、その場で取り押さえました。
森さんによりますと、男は犯行に及ぶ前から「鼻息が荒く、怪しい感じがした」ということで、森さんが「男を注意深く見ていた」ところ犯行に及んだということです。
また被害に遭った女性は、声を出せずにいたということです。
男は、森さんに取り押さえられた際「やっていない」と否定し、左手でつり革をつかみ電車から降ろされないように必死に抵抗していたということです。
森さんはその後、別の乗客と協力して、次の停車駅で男をおろし、駅員に警察へ通報するよう依頼。
男は駆け付けた警察官によって、不同意わいせつの疑いでその場で逮捕されました。
森さんは「男を捕まえる上で恐怖心や躊躇はなかった。当たり前のことをしたと思っている。周りの人が気付いたら、助けてあげて、安心できる社会になったらいい」と話していました。
なお、この76歳の男は、逮捕後の取り調べでは、容疑を認めているということです。














