新型コロナウイルスや高病原性鳥インフルエンザなど、新たな感染症に対するワクチンや治療薬を開発する拠点施設が、島根県出雲市にある島根大学医学部に完成し、24日、公開されました。

完成したのは「新興感染症ワクチン・治療用抗体研究開発センター」の専用研究拠点です。

浦野健副センター長
「(研究室は)陰圧になっていて、外には(病原体を)出せない、出さないと。」

島根、京都、長崎、三重の4大学と旭化成による産学連合体を母体として2022年に開設された研究開発センターの専用施設として、このほど完成しました。

浦野健副センター長
「(ワクチンは極小の)ボールみたいなものになって、でその中にですね、いろいろなものを入れることが出来ると。そしたらそのボールがリンパ、免疫系の細胞の所に飛んで行くと。」

会見で浦野健副センター長は、常温保存や年齢問わずに投与出来るワクチンを開発していて、2回接種で一生抗体が持続するものが出来そうだと、研究の見通しを語りました。