きょう都内に、民主主義について楽しく学べるという「民主主義についての博物館」が誕生しました。

きょう午前、東京・大田区の住宅街にあるマンションの一室にオープンしたのは、「民主主義博物館」です。

一般社団法人「日本若者協議会」がクラウドファンディングなどで集めた資金をもとに平日2日間の午後と土日の週4日間、開館、運営することにしています。学生は入館無料、社会人は1人500円です。

欧米とは異なり、今の日本では、政治や民主主義、人権、社会への参加方法について学べる場所が限られている中、それらを実践的な形で楽しく学べるといいます。

館内の壁には、「民主主義とは?」などと書かれた政治知識を学べる大きな「単語カード」が60枚ほど掲げられ、めくると、分かりやすい解説が書かれています。

他にも日本や世界の民主主義の歩みをたどれる年表や映像、資料が常設されています。

また「私が総理大臣になったら」をテーマに来場者が一言ずつ付せんに書いて貼っていくコーナーやデモに参加する際のプラカードを作ってみるコーナーもあります。

協議会の室橋祐貴代表理事は、「政治や社会への参加が低迷する中、小さい子どもから大人まで幅広い年齢層が楽しく学び、帰る頃には一歩踏み出したくなるような場所にしていきたい」と語っています。

来月行われる東京都議会議員選挙の際には候補者を博物館に呼んで来場者たちと話し合うようなイベントなども計画していくとしています。