児童虐待についてです。昨年度、青森県内で相談があった児童虐待の件数は、母親による傷害事件も含めた2380件で、統計をとりはじめてから2番目に多くなりました。

県は23日、会見を開き、児童虐待の相談状況を発表しました。それによりますと、昨年度、県内で相談があった児童虐待の件数は2380件で前の年度より34件減ったものの過去2番目に多くなりました。

2000件を超えるのは3年連続です。

種類別では、「心理的虐待」が全体の半数をしめ1304件、「身体的虐待」が2番目に多くなっています。

県内では2024年1月、八戸市で当時5歳の女の子が母親らに水を浴びせられ、死亡した事件が発生しています。

ただ、虐待に対応する職員は不足している状態が続いているため、県は新たに相談の記録をするさいに使うタブレットを試験的に導入するなどしています。

県こどもみらい課 和田哲也 課長
「子育てや親子関係に悩んだ時は1人で抱え込まずに、市町村の子ども家庭センターなどの相談窓口に相談いただきたい」

県は、虐待が疑われる子どもを発見した際には、児童相談所の相談ダイヤル「189」に連絡するよう呼びかけています。