東京電力が再稼働を目指す柏崎刈羽原発の6・7号機。小早川智明 社長は23日、6号機の再稼働を先行させる可能性を示唆しました。

柏崎刈羽原発で23日に開かれた第3者委員会の会合。相次いだテロ対策の不備を受けて東電が設置したもので、小早川智明社長も出席しました。

東電が再稼働を目指す柏崎刈羽原発。東電は手続きが先行する7号機の再稼働を優先する考えですが、テロ対策施設の完成が遅れ、設置期限の10月以降は運転ができなくなります。

一方、6号機は設置期限が2029年9月と猶予があり、来月には燃料の装填が予定されています。

再稼働に向けた“地元同意”の行方が見通せない中、6号機と7号機どちらを優先するのか…

【東京電力 小早川智明 社長】「6号機がどんどん準備が進んでいくと、今度は現場の安全やオペレーションのやりやすさが非常に重要になってくると思う。地元の理解・判断の時期にもよるが、現場の安全を最優先にしながら(発電所長の)稲垣とも相談しながら判断してまいりたい」

小早川社長は「今の段階では7号機が優先」と述べた一方で、地元理解の時期によっては6号機の再稼働を先行させる可能性も示唆しました。