「障害者のチームが全国にあって、そこで戦えるのは想像もしていなかった」

聴覚障害がある北智行さん(15)は、何度か、受け入れてくれる健常者のチームを探しましたが、見つからなかったといいます。
(母・照子さん)「(息子は)阪神タイガースの佐藤輝明選手を見て野球を始めたいと思って、チームを探してメールしたけど返事がなくて、ここのチームにメールしたらすぐに返事をもらえて」
どんな障害があってもチームに受け入れるため、練習には工夫を凝らします。バッティング練習で使うのは、紙を丸めたボール。これは、ボールが跳ね返っても避けられない車椅子の選手のためです。
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さらに、聴覚障害の選手には、守備位置の指示に大きな字で書いたボードを使うなど、目で見て理解できるようにしました。
チームの中心メンバーのひとり、高校3年生の坪井優磨さん(17)は、上位打線を任される強打者です。ときには、ピッチャーをすることもあります。坪井さんは生まれつき左手がありません。それでも、外野の守備では素早くグローブを持ち替え、捕球も送球も右手1つです。
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(坪井優磨さん)「(グローブの)付け替えをどれだけ早くできるか苦労しています」
坪井さんが野球を始めたのは小学4年生のころ。それまではサッカーをしていましたが、友達に誘われて野球の道へ進みました。
(母・美歌さん)「(野球は)ハンデがあるのでサッカーのほうがいいんじゃないかと思っていたので、びっくりしましたね」
野球と出合い、白球を追いかける日々。しかし、次第にチームメイトとの差を感じるようになりました。「このまま野球を続けられるのか」そう悩んでいたとき、井上監督と出会い、障害者野球の世界に飛び込みました。
(坪井優磨さん)「障害者のチームが全国にあって、そこで戦えるのは想像もしていなかった。試合の流れが悪くなったときとかに、良い流れを持っていけるような活躍がしたいです」














