仙台市の「宮城復興支援センター」が運営する英語のキャンプを巡る問題です。

センターから業務委託を受けスタッフを務めていた男性がtbcの取材に応じ、委託費の一部が支払われていないと明かしました。

男性は「復興支援という言葉を使っていて許せない」と怒りを訴えています。

イングリッシュキャンプ 元スタッフの男性
「『復興』『復興支援』という言葉を団体の名前に使って信頼感を得ていた部分があると思う。その言葉を使って悪事を働いていたということが何よりも許せない」

tbcの取材に応じた男性は2023年から2025年2月まで団体の業務委託を受けスタッフを務めていました。

当初、英語のキャンプはリピーターも多く人気だったと話します。

イングリッシュキャンプ 元スタッフの男性
「イングリッシュキャンプとしては良いイベント、良い場だったと思う。子どももリピーターが多かった。協力してもらっていた留学生もリピーターが多くみんなから愛されていたイベント」

一般社団法人「宮城復興支援センター」と旅行会社「ハローワールド」が企画・運営する小学生向けの英語のキャンプを巡っては、中止となったにも関わず費用が返ってこないとして保護者やバス会社などから苦情や相談を訴える声が相次いでいます。

宮城県の立ち入り検査の結果、費用を返していない件数は少なくとも216件金額は600万円に上っています。

男性は、2024年10月頃から支払いを巡るトラブルが浮き彫りになったと話します。

イングリッシュキャンプ 元スタッフの男性
「バスや施設側から支払いの催促やクレームを現場の私たちが受けて、できることは何もないので頭を下げ続けた」

男性に対しても30万円あまりが未払いだといいます。

団体の前代表で実質的責任者とのSNSのやりとりです。

元スタッフ男性
「事業を支えたスタッフの人件費および報酬をなによりもまず、優先して支払うべきではないでしょうか」
「一刻も早く未払いの入金をしてください」

男性がメッセージを送った2日後の5月19日…

団体の前代表
「ご迷惑をおかけしており申し訳ございません。別会社からの支払いをすることになるので、あと2,3か月はお待ちいただくことになると思います」

イングリッシュキャンプ 元スタッフの男性
「約束を守らずに数日過ぎてからしれっと連絡されるのが日常的だった。旅行代金は補償があるみたいだが、私たちはどうしようもない。泣き寝入りを覚悟している」

男性は真摯な対応を求めています。

イングリッシュキャンプ 元スタッフの男性
「やってしまった迷惑をかけている事態にしっかりと向き合って清算をして、受けるべき罰は受けてほしい」