ファッションデザイナーの皆川明さんが1日、盛岡市内の小学校で特別授業を行いました。子どもたちにどんなメッセージを伝えたのでしょうか。

 盛岡市立杜陵小学校の6年生32人を前に特別授業を行ったのは、ファッションブランド、ミナ・ペルホネンのデザイナー・皆川明さんです。
 皆川さんは手作業で作られる自社の洋服や布地を使って、デザインを通してものを大切にする気持ちが生まれると伝えました。
 沢山のクローバーが刺繍されたこちらのブラウス。一つだけ四つ葉のクローバーが手縫いで加えられています。

(皆川明さん)
「自分の服の中に一つの四つ葉のクローバーがあるんだという思いは、大切にしたくなるきっかけになると思いましたので。ものは長く使って初めてそこに記憶が生まれます」

 皆川さんは3年前、盛岡城跡公園の芝生広場に商業施設「ホホホの森」を建設する計画を明らかにしました。これを受けて、近くにある杜陵小学校の児童は昨年度ワークショップを開いて芝生広場にどんな施設が欲しいのか皆川さんに提案していました。
 児童たちの特別授業を受けた感想は。

(児童)
「刺繍とか服とかに色々な人がつくるのに関わっていると知ってビックリしました」

 子どもたちはものを大切に使うことで、そこに記憶や思い入れがこめられることを学んでいました。